ゆるやかなラインが特徴のエンパイアドレス

ウェディングドレスのかたちで代表的なものといえば、プリンセスラインウェディングドレス、Aラインウェディングドレス、マーメイドウェディングドレス、ミニウェディングドレス、に並んでエンパイアウェディングドレスがあります。エンパイアのもっとも有名な姿、と思うのはかのナポレオンが恋焦がれた妻、ジョゼフィーヌです。歴史の教科書などでナポレオンと妻ジョゼフィーヌの戴冠式の絵画をご覧になったことがあると思います。当時ヨーロッパでは皇帝の地位は神から授権されるもの、したがって冠は協会の教皇の手で頭上にかぶせられるものでしたが、ナポレオンは自分の権勢を誇り、教皇の手から冠をとりあげ、妻の頭上に自ら冠をかぶせようとしている絵画です。

妻ジョゼフィーヌはエンパイアのかたちのドレスに祭式用のマントをはおってひざまずき、冠をうけています。ジョゼフィーヌはそれ以外の肖像画でもエンパイアの形をドレスをきています。この時代はエンパイアのかたちが流行だったのでしょうか。それともナポレオンが遠征先からあれほどのラブレターを妻に送るとともにドレスをお土産に持ち帰ったのかもしれません。

ギリシャ神話に出てくるような、バストのすぐ下でいったん留められた生地がウエストをシェイプせずにそのままゆるやかに裾まで垂れるかたちです。このかたちを活かすのはしなやかでやわらかい布地です。ウェディングドレスをエンパイアにしたら、彼のタキシードは、演出は、音楽は、と夢が膨らみますね。ところで、アメリカの自由の女神もエンパイアを着ているのではないかと思われますが如何ですか。